2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催まであと284日。大阪・関西万博のシンボル的建築であり、建設が進められている〈大屋根リング〉のうち、3つに分割された大屋根リング建設の工区の1つ、PW北東工区を担当する共同企業体・大林組JVの代表社である大林組が、建設風景と施工方法について資料を公開した。柱や梁、床などの基本構造体(木架構)の建設工事における最後の床材取り付けが、6月26日に完了したのに伴い発表されたもので(2024年6月26日 大林組プレスリリース)、同日に大林組が公開した鳥瞰写真(本稿1枚目)では、〈大屋根リング〉のほぼ全景が姿をみせている。 大屋根リングは、109個の木架構ユニットを円形につなぎ、幅約30m、高さ約20m、内径約615m、周長は約2kmにもおよぶ、世界最大級の木造建築(基本設計:藤本壮介+東畑建築事務所+梓設計)。大屋根リングの柱と梁は、柱をくり抜いた開口部に梁を差し込む貫接合(ぬきせつごう)により組み立てられているのが特徴で、現行の耐震基準もクリア。構造体の施工方法は各工区によって異なり、それぞれ独自の技術によって建設が進められている。 大屋根リングPW北東工区 建設工事概要 所在地:大阪府大阪市此花区夢洲中一丁目地先 工事内容: 構造:地上 W(木)造、直接基礎 RC(鉄筋コンクリート)造 建築面積:18,513.34m²(大屋根リング全体:61,035.55m²) 延床面積:20,214.90m²(大屋根リング全体:66,900.02m²) 階数:2階 高さ:12m(最高高さ24.766m) 用途:歩廊 契約者:大林組・大鉄工業・TSUCHIYA共同企業体・安井建築設計事務所 工期:2023年4月21日~2025年2月28日(PW北東工区の契約に含まれる、大屋根リングなど約20棟の工期(閉会後の解体工事は含まず)
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